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グリザイアの果実

グリザイアの果実をクリアしました。

 

個人的に今までやったゲームの中でもかなり面白かった部類に入りますねコレは。共通ルートは他愛ない学園生活の話が続くんですが、各ヒロイン入った後は割りとシリアスな話になります。共通ルートやってたときはずっと平凡な学園生活の話が続くので全体像がよく見えませんでしたが、こうやってクリアした今ではこの平凡な学園生活こそが大切なものだったんだと感じています。

因みに攻略順は分岐順で

蒔菜→天音→幸→みちる→由美子

です。

 

【蒔菜ルート】

 重い…普通に鬱病になってしまいました。特に蒔菜の過去。なかなか読むのが辛かった…最初に攻略するべきじゃなかったかもしれません。分岐前はやんちゃなガキ程度にしか思ってなかったんでまさかこんな話になるとは思わず…モロカウンターくらいましたね。蒔菜、ある巨大組織のトップの娘として生まれてるんですけど幸せとは到底言い難い人生を送ってきてます。もうね、笑っちゃうくらい味方がいないんですね。グリザイアの果実はそれぞれのヒロインにそれぞれのテーマがあるらしいんですけど、蒔菜の場合は『誰も守ってくれない』だそうです。本当にピッタリですね。まぁバイト先燃やされたとこはちょっと羨ましいなと思いましたけど。それはさておき、そんな絶望的な状況下でも気丈に振る舞おうとする蒔菜を見て、雄二はたった1人で守ってやろうと蒔菜を連れてお国相手に逃亡劇を始めます。トゥルーエンドではそっから紆余曲折を経て最終的には幸せになるのですが、バッドエンドはかなり衝撃的です。もう一生黒いゴミ袋をマトモな目で見れない体になってしまいました。

 

【天音ルート】

 まさか蒔菜ルートより重いとは思いませんでした。現在進行形で話が進んだマキナルートとは違って、回想がメインの話となっています。そこでまぁ過去の話が出てくるんですけどこれがまた死ぬほど重いんですね~。天音は雄二と恋人の関係になってから、異常なほど身体の関係を求めます。羨ましい限りですが、これはその過去の事件と深く関係しています。まぁ簡単に言えば樹海みたいなところで遭難しちゃうんですよね、女子バスケ部の部員たちと。さらに天音のテーマは『生き残った罰』でして…まぁそういうことです。で、まぁその過去を乗り越えてトゥルーエンドというわけですがこの終わり方がまたすげぇ良くて…普通に感動しました。まんげ入りお守りが受け継がれてたのは笑いました。

 

【幸ルート】

 上二人ほどは重くなかったです。が、この子もこの子でなかなか暗い過去を持ってまして…CLANNADのことみルートを思い出しました。幼いころに一度あっていた所や両親(正確には父親のみ)を事故で亡くしていたりと、よく考えるとことみルートまんまでしたね。テーマは『逆らった罰』。幸ルートのほうが段違いに面白かったですけど。てか目の前で親殺しとけばオッケーっしょみたいなところがありますね。それでも面白い話は面白いわけですが。幸は誰の言うことでも絶対に聞き入れてしまう子なんですが、それはその交通事故が自分のワガママが原因で引き起こされたものだったと信じているからなんですね。自分が言う事を聞かなかったから父親は死に、母親は脳死状態になってしまったと考えていたわけです。だったらもう誰にも逆らわなければいいじゃん、って事でなんでも言う事聞くメイドが出来上がってしまったと、そういうことなんですね。それを踏まえて、個人的には夕焼けの砂浜で雄二に初めて「ワガママ」な要求をするところがものすごい心にキましたね。幸の株がうなぎ登りでした。ただ学園爆破するのはやりすぎだと思いましたね。

 

【みちるルート】

 意外な展開でしたね〜。エンディング見る前と後でここまで印象が変わるキャラも珍しいと思います。テーマは『生きながらの死』。みちるは過去に心臓移植をしています。その心臓の持ち主の精神がみちるの身体に乗り移っており、簡単な話が二重人格というわけです。みちるもある名家の生まれなのですが、みちるは特に非凡な才能を持っていたわけではなく気も弱かったため、段々と両親から見放されていきます。しかも心臓を患っていたのでむしろ疎まれていたと言っても良いかもしれません。まぁ放っておく訳にもいきませんので心臓移植をさせられたわけですが、そこからみちるの人生が本格的に狂っていくわけです。その手術を境にみちるは頻繁に気を失うようになり、意識を取り戻すとその都度周りの状況が良くなっている、という現象を度々経験するようになります。そういうのって意外と耐えられないんでしょうね。みちるは段々とどちらが本当の自分なのか分からなくなっていきます。そうして、自分の意識を深い闇の中に落としもう一人の自分に全てを託そうとしたので『生きながらの死』という訳です。と、勝手に解釈してます。

 

【由美子ルート】

 分岐系列順的に最後のルートなだけあってなかなか読み応えがありましたね。テーマは『生まれてきたことが既に間違いだった』です。由美子の過去は、なんというか無限に暗いんですよね。大企業東浜急行電鉄グループの総括である榊一族の第一子として生まれた由美子は女だからという理由だけでぞんざいな扱いを受けてきます。世間体を気にしたんでしょうが、女に会社を継がせるのが嫌だったんでしょうね。家を追い出され、母の実家に逃げ込みます。由美子が男であれば今頃は榊一族の寵愛を受けられたであろう叔父と叔母は、由美子に冷たく当たります。心労で入院してしまった母のこともあり由美子は段々と心を閉ざしてしまうんですね。さらに追い打ちをかけたのが由美子の父が男の養子を取ったという週刊誌の記事。「現妻とは離婚調停中」と言う一文で締めくくられたその記事は、母の心を破壊するには十分でした。ますます心を閉ざしていく由美子ですが、一度、父親の元へ戻って来ないかという提案を受けます。全てがどうでも良くなっていた由美子はそれを受け入れ元の家へ帰りますが、待ち受けていたのは意外にも急にやさしくなった父親と手厚いもてなしでした。最初は懐疑的だった由美子もだんだんと心を開いて行き、最終的には父と他愛のない会話ができるほどになります。が、そんな幸せが崩れるのも一瞬。使用人たちが「養子が急逝したから代わりに由美子を引き戻した」と話をしているのを偶然聞いてしまいます。さらに、良好に見えた学校の友人関係も、新たな話のネタを聞き出すためだったという話をこれまた偶然聞いてしまい、限界に達してしまった由美子はカッターナイフを凶器とした傷害事件を起こしてしまいます。物語の舞台である美浜学園も父が由美子を収容するために作った刑務所のようなモノであり、それでいて由美子を辛い現実から隔離するゆりかごみたいなものでもあったんですね。父親には前者の意図しか無かったわけですが。なんというか、他のヒロインよりは凄惨な過去があったわけではないのに、一番同情したヒロインでしたね。なので雄二と幸せを共有している描写はなかなか心に来るものがありました。珍しくバッドエンドが鬱病になるような終わり方ではなくまぁまぁ幸せな終わり方でしたが、流石にトゥルーエンドのほうが良かったですね。物語の最後によくあるヒロイン全員集合パターンです。ちゃんと後腐れもない終わり方ですしフィナーレにぴったりだと思いました。ですがみちるよりツンデレしてたのはいかがなものかと…死ぬほどニヤニヤしながら見てましたけどね。笑

 

 

 

 まぁこんな感じでした。あと音楽がね、マ~~~ジでずるいんすよね…素晴らしき日々と同じくらい良かったです。あえて評価つけるまでもないですけど☆5です。自身を持っておすすめできます。まぁこんだけネタバレしといて何だこいつって思うと思いますがおすすめです。って言えるほどエロゲやってないんですけどね…でも絶対やって損はないです。

 

 余談なんですけど「グリザイアの果実」というタイトルについて。「グリザイア」ってフランス語かなんかで「灰色」って意味らしいです。「果実」の方は多分りんごを意味しているという解釈で良いと思います。実際りんごの絵が書いてありますしね。で、りんごって最初の人類であるアダムとイヴが神の言いつけを破って食べてしまった果物ですよね。いわゆる「原罪」ってやつです。各ヒロインにテーマがあったんと思うんですが全体的にぞれぞれが抱える罪って感じがしませんか?実際に、「原罪」や「罰」などの言葉がちょいちょい出てきます。僕が思うに「グリザイアの果実」というタイトルの意味は”ある罪を抱え心が黒く濁ってしまった少女たちが、白くなっていく過程で灰色になっている”という感じではないかと思っています。まぁ、だから何だよって話ですね。

 

 てか読み返すとちょっと備忘録みたいな書き方になってますね…読みづらい…まぁ自分のブログだしなんでもいいか。

 

 次はグリザイアの迷宮やります。それでは。